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「ヒラメ・ゆでガエル・カマス」の関係とは?パートⅡ
福岡の経営コンサル&ブレイクスルーコーチの
江崎晃一です。
前回は、組織風土を評価する「ヒラメ・ゆでガエル・カマス」
の事例から、ヒラメとゆでガエルについてお話しました。
今日は、最後のカマスについてお話します。
少し長くなりますが、お付き合いください。
カマスは漢字では、「魞(カマス)」と書きます。
皆さんも食べられたことがあるかと思います。
秋刀魚より早く秋の訪れを告げるのがカマスです。
『秋茄子は嫁に食わすな』と同様に、
『秋カマスは嫁に食わすな』という諺もあるほど、
秋になると脂が乗って白身の上品な味になります。 このカマスは、学習効果を持つ魚と言われています。
カマスの話は、
カマスを水槽に入れて餌をやります。
当然カマスは餌を食べます。
次に、水槽に透明ガラス仕切り版を入れ、仕切り版の
反対側に餌を入れます。
すると何度が透明ガラス仕切りにぶつかりながら餌を
取りに行こうとします。
何度か挑戦するも餌が取れないと、さすがのカマスも
餌を取るのを諦めます。
次に、透明ガラス仕切り版を取り除きます。
餌を入れてもカマスは食べなくなります。
それでは、餌を食べないカマスに餌を食べ
させるには、どうしたらいいでしょうか?
それば、元気なカマスを水槽に入れることです。
水槽に入れられた元気なカマスは餌をどんどん
食べます。当たり前のように。
するとそれを見た、元のカマスは、おや、餌を
食べられると気づき、食べるようになるそうです。
このことは何を表しているでしょうか?
組織では、部署の数だけ、部署間の壁があると
いいます。
何か困った時に隣の部署に相談に行っても対応して
くれない。
何度いっても対応してくれないと他部署は頼りに
できないと思い、何かあっても連携しなくなります。
でも、そこに異動で隣の部署から人が来れば、
その人は遠慮なく隣と連携が取るようになり、
他の人も連携しやすくなります。
定期的な異動は、部門間の連携を強め、他部門の
いいやり方を導入して、生産性向上などに効果が
出てきます。
小さな部署でも自部門優先となる組織風土では
新しい挑戦も生まれません。
―――――――――――――――――――――――――
ジョブローテーションを強制的に実施している企業事例
三重県の中小製薬メーカーでは、強制的に、毎年総人員の
20%を目途に職場交代を実施されています。
そのために、個人の能力の見える化やヒューマンエラー対応
など数多くの仕組みや支える制度を構築されています。
社員の皆さんも元気で、業績も伸びています。
部門間の連携や挑戦する人を支える仕組みづくりがしっかり
されている組織風土づくりは、これから「人財」が重要な
時代に大事になってくるかと思います。
次回をお楽しみにしてください。
24/07/18
24/07/08
24/07/01
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福岡の経営コンサル&ブレイクスルーコーチの
江崎晃一です。
前回は、組織風土を評価する「ヒラメ・ゆでガエル・カマス」
の事例から、ヒラメとゆでガエルについてお話しました。
今日は、最後のカマスについてお話します。
少し長くなりますが、お付き合いください。
カマスは漢字では、「魞(カマス)」と書きます。
皆さんも食べられたことがあるかと思います。
秋刀魚より早く秋の訪れを告げるのがカマスです。
『秋茄子は嫁に食わすな』と同様に、
『秋カマスは嫁に食わすな』という諺もあるほど、
秋になると脂が乗って白身の上品な味になります。
このカマスは、学習効果を持つ魚と言われています。
カマスの話は、
カマスを水槽に入れて餌をやります。
当然カマスは餌を食べます。
次に、水槽に透明ガラス仕切り版を入れ、仕切り版の
反対側に餌を入れます。
すると何度が透明ガラス仕切りにぶつかりながら餌を
取りに行こうとします。
何度か挑戦するも餌が取れないと、さすがのカマスも
餌を取るのを諦めます。
次に、透明ガラス仕切り版を取り除きます。
餌を入れてもカマスは食べなくなります。
それでは、餌を食べないカマスに餌を食べ
させるには、どうしたらいいでしょうか?
それば、元気なカマスを水槽に入れることです。
水槽に入れられた元気なカマスは餌をどんどん
食べます。当たり前のように。
するとそれを見た、元のカマスは、おや、餌を
食べられると気づき、食べるようになるそうです。
このことは何を表しているでしょうか?
組織では、部署の数だけ、部署間の壁があると
いいます。
何か困った時に隣の部署に相談に行っても対応して
くれない。
何度いっても対応してくれないと他部署は頼りに
できないと思い、何かあっても連携しなくなります。
でも、そこに異動で隣の部署から人が来れば、
その人は遠慮なく隣と連携が取るようになり、
他の人も連携しやすくなります。
定期的な異動は、部門間の連携を強め、他部門の
いいやり方を導入して、生産性向上などに効果が
出てきます。
小さな部署でも自部門優先となる組織風土では
新しい挑戦も生まれません。
―――――――――――――――――――――――――
ジョブローテーションを強制的に実施している企業事例
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三重県の中小製薬メーカーでは、強制的に、毎年総人員の
20%を目途に職場交代を実施されています。
そのために、個人の能力の見える化やヒューマンエラー対応
など数多くの仕組みや支える制度を構築されています。
社員の皆さんも元気で、業績も伸びています。
部門間の連携や挑戦する人を支える仕組みづくりがしっかり
されている組織風土づくりは、これから「人財」が重要な
時代に大事になってくるかと思います。
次回をお楽しみにしてください。