「つぶれそうで、頑張っている店?」シリーズ1

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「つぶれそうで、頑張っている店?」シリーズ1

スタッフブログ

2018/05/18 「つぶれそうで、頑張っている店?」シリーズ1

福岡の経営コンサル&ブレイクスルーコーチの

江崎晃一です。

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前回迄、「リーダーに必要な力とは?」

について、お話ししました。

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今回から、「つぶれそうで、頑張っている店?」

シリーズについて、お話します。

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あなたもお店の業種や外観をみたら、よくこの店

頑張っているなと思ったことありませんか?

 

小さなお店ですが、独自性やこれまでの超優良顧客を

抱えているなど様々な工夫をされてきたお店を紹介します。

 

今回は、地域・顧客と助け合いながら、成長より永続を

を優先しているお店です。

 

沖縄の那覇市内から車で2時間ほどかかる集落にある

お店です。

 

1日の平均客数は100人ほど。それでもこの店は設立から

110年ほど、歴史の荒波にもまれながらも商売を存続させて

きています。品ぞろえは日用品や食料など小さなスーパー

マーケットと遜色なく、ニッチ業態でも何でもない店です。

 

この店は、沖縄独特の業態である「共同店」です。

集落の全世帯・全住民が出し合った資金を元に共同運営する

仕組みを取っています。

 

運営方法は店ごとに違いはあるが、原則として集落に移り住んだ者は

自動的に組合員となり、組合費の納付が求められます。

 

産まれたばかりの赤ん坊も同様で、出生してから一定期間に親が

加入金を支払わねばならなりません。

 

多くの場合、組合費は一生に一度、納付すればよく、店の運営は

住民から選ばれた代表者が担います。

 

そんな共同店が存続する上で何よりネックとなるのは、大半が

過疎地にあるが故、客足が極端に少ないことです。

 

それでも店が存続できるのは、販売価格を高く設定しているからです。

 

約180世帯ある共同店の常連客は、最も近い都市部である名護に

行けば、もっと安く買い物ができることを知っています。

だが、現実には行かないのです。

 

共同店の利用者の中心である高齢客はほぼ、車を持っていないからです。

名護へ行くには唯一の公共交通機関であるバスを利用せざるを得ず、

往復で3時間はかかります。

その手間を考えれば多少高くても共同店で買い物した方がはるかに

楽なのです。

 

共同店で買い物すれば、掛けで支払いができます。ルール上は月末締め

だが、最大12カ月の猶予が可能。現金収入が少ない高齢者には使い

勝手が良いのです。

 

これを「顧客」、「納入先」、「店」の関係性で考えるとどうなるかと

言えば、

 

「顧客」の視点

短所:値段がちょっと高い。品ぞろえは限定

長所:買い物難民にならない。「掛け」で買える

 

「納入先」の視点

短所:日々遠方まで搬入

長所:支払いは現金。経営安定。

 

「店」の視点

短所:大きな成長はなし。運転資金に余裕なし。

長所:過当競争と無縁。経営安定

 

 

全国屈指の過疎地でありながら、誰一人買い物難民にならず

共同店は頑張っています。

 

歴史的背景はあるとはいうものの、これから過疎地における

買い物難民対策は重要な課題であるだけに、この3つの関係性

の視点は大事ではないかと思います。

 

次回に続きます。

 

 

 

今回の話は、如何でしたでしょうか?

 

 

 

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