経営:「つぶれそうで、頑張っている店?」シリーズ4

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経営:「つぶれそうで、頑張っている店?」シリーズ4

スタッフブログ

2018/05/25 経営:「つぶれそうで、頑張っている店?」シリーズ4

福岡の経営コンサル&ブレイクスルーコーチの

江崎晃一です。

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前回は、「つぶれそうで、頑張っている店?」

シリーズ3について、お話ししました。

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今回は、「つぶれそうで、頑張っている店?」

シリーズについて、お話します。

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あなたもお店の業種や外観をみたら、よくこの店

頑張っているなと思ったことありませんか?

 

小さなお店ですが、独自性やこれまでの超優良顧客を

抱えているなど、様々な工夫をされてきたお店を

シリーズで紹介しています。

 

 

今回は、福岡県久留米市。シャッターを下ろす店が

目立つ典型的な地方商店街、西鉄久留米駅近くの

「ベルモール商店街」にある洋裁店です。

 

固定客は今や300人ほどしかいないようですが、

80歳代の高齢社長は昭和30年代から現在まで安定

した経営を続けられています。

 

専業店は久留米で1つ、販売よりサービスで稼ぎ、

店主の社長と娘さんは面倒な縫製を、一手に引き

受けられています。

 

強みの一つはやはり希少性。「専業でやっているのは

久留米ではうちくらい」と言われ、1万種類以上の

在庫を抱え、60年前から店頭に並ぶボタンもあるほど。

東京からも洋裁マニアが買い付けに来るほどです。

 

事業コストも低い。主要顧客の一つが洋裁教室に通う

生徒たちです。

 

洋裁の場合、ある程度基礎を積めば、シャツやカーディガン

などを縫うこと自体はできる。が、ボタンホールを作る

「穴かがり」など、特殊な技術の習得には時間が必要で、

生徒には荷が重いそうです。

 

そこで、社長らが地域の洋裁教室を回り、穴かがりなどの

作業を請け負う。これがボタンの販売以上の利益を生んで

いるそうです。

 

単価は1個100円。だが原価は糸代だけで、馬場寝具店の

打ち直し・洗い同様、ほぼ技術料。穴かがり以外にも、

お店には、クリーニング店が顧客のボタンをなくした際に、

全く同じものを復元する技術など「ここでしかできない

サービス」が数多くあります。

 

 

希少性が高く、低原価な商売は他にもあるに違いないかと

思います。

しかし、人口急減が避けられない今後の日本では、並みの

珍しさと利幅では、市場成熟の波に確実に洗われます。

 

その意味で、成熟極まる市場で小さな店が永続する条件の

一つは、まず「30万人に1軒」「利幅9割」といった、

究極の希少性と利益率を有することになるかと思います。

 

つまり、縮小市場で生き残るのは超ニッチ・超高付加価値店

だけになってしまいます。

 

 

今回、シリーズで紹介したお店は、極めてオーソドックスな

業態ながら事業をたくましく存続させ続けている「潰れそうで

潰れない店」です。

 

その秘密は、地域活性化が叫ばれている中に、「地域と助け

合っているから」ながら、独自の技術やサービスにより、

遠方からも顧客を呼び込むパワーがあるかと思います。

 

 

 

このシリーズは今回で終わりです。

 

 

今回の話は、如何でしたでしょうか?

 

 

 

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